洋服を作っている素材は前述のように、生地と言われる布帛とセーターに代表されるニットという2つに大別されます。
布帛(ふはく)は、棉、麻、絹、(またはそれらを混合したもの)を原糸とする布、織物といった繊維製品の総称です。
要するに経糸(たていと)を張って緯糸(よこいと)を左右に運びながら織っていって、作られたものです。
特にブラウス、シャツなどの衣料品の原料として用いられるブロード、シーチングなど比較的薄手の繊維製品を指すことが多い。
しかし、ジャケット、コート、スカート、パンツなど厚手、薄手問わず、いわゆる生地を総称する事が一般的です。
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に浮き沈みさせて織る、最も単純な織物組織です。
丈夫で摩擦に強く、織り方も簡単なため、広く応用されています。
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代表的なものとして
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経糸(たていと)が緯糸(よこいと)の上を2本(3本)、緯糸の下を1本、交差させて織られる織組織。
糸の交錯する点が斜めに走るのが特徴です。
平織りよりもしなやかな風合いがあり、伸縮性に優れ、シワがよりにくい等の利点があります。
斜めに入る線の事を、斜紋線(しゃもんせん)あるいは、綾目と呼びます。
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代表的なものとして
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経糸(たていと)、緯糸(よこいと)五本以上から構成される、織物組織の一つです。
経糸、緯糸、どちらかの糸の浮きが非常に少なく、経糸または緯糸のみが表に表れているように見えます。
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代表的なものとして
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